No. 2202大阪マラソン市民アスリート枠 その3

大阪マラソン市民アスリート枠

大阪マラソン市民アスリート枠 その2

二回に分けて書きましたが、二回目に書いた参加基準を満たした人の30%がこの制度は良いとエントリーを試みたらとかかなり私の感覚で書いたので、もう少し客観的な数値をベースに掘り下げてみました。

まず大阪マラソンの過去のエントリー数の推移を調べてみました。

2011年 154,822人
2012年 145,254人
2013年 143,351人
2014年 137,768人

毎年減っています。この流れだと2015年もさらにエントリー数は減ると思います。しかしこれはランナーが減ったのではなく大会数が増えたことからバラけたということでしょう。また抽選大会ではなく確実にエントリーできる大会を選んぶランナーが増えたのかもしれませんね。それでも倍率は5倍近いですし、倍率を追いかける意味はないと思います。

2011年から2012年の減少率が激しいのは2012年は開催日を10月末から11月末に変更したことで神戸マラソンやつくばマラソンと同じ日になった影響だと思います。

余談はこれくらいにします。また2015年はもう少し減るというのも余談ですが私の計算によると137,768人です。余談なので計算式も省きます。

2014年のエントリー数137,768人をベースに考えてみます。

2013年度の全国の完走者数は286,321人ですから、この数値と大阪マラソンのエントリー数を比べるとフルマラソン完走者の約半数がエントリーしてるように見えますがそれは間違いです。

エントリー数137,768人のうち初めてフルマラソンを走る人も含まれているのです。

この数値は2011年大阪マラソンで調査したサンプリング数字をベースに試算してみました。

この時の調査では約26%が初フルマラソンでした。

しかし2011年と現在を比較すると、初めてフルマラソンを走るランナーの比率は確実に低下してます。どのくらい低下してるかの数値がありませんが、ざっくり2014年エントリー者の20%程度と推測します。大きな乖離はないと思います。

そうすると、2014年大阪マラソンにエントリーした137,768人のうち初マラソン以外のランナーは110,214人となります。

ここで注意しなければいけないのが2011年の調査データはフルマラソンを何回目かという調査であり、過去に何回完走したかの調査結果ではありません。したがってこの110,214人全員がフルマラソン完走者ではないのです。そのデータがないので、ここではその10%はフルマラソン走った経験はあるけど2013年度には完走していないと仮定します。

その仮定で経験すると2013年度のフルマラソン完走者286,321人のうち大阪マラソンにエントリーした推定人数は99,193人となります。

これを比率にすると34.6%です。

この数値の意味は日本全国のマラソン完走者のうち大阪マラソンを走りたいと思うランナーの割合です。

前回ざっくり30%と書きましたが、近いので驚きました。。。

4.6%の差は小さくないと思われる方もいると思います。

しかし今回の基準タイムをクリアしたランナーの中には福岡国際や大阪国際女子を走るようなエリートランナーも含まれています。このようなランナーが大阪マラソンの基準タイム設定による先着順エントリーに興味があるかと言えば興味がない比率は高くなると思います。そこを勘案すると30%はおかしい数字ではありません。

ここで終わると前回書いたブログの検証で終わってしまうので、もう一つ調べてみました。基準タイムを15分程度切り上げたら対象者がどう変わるかです。

(null)

バランスを見ながら切り上げてみました。(これを厳しくするか緩めるかで対象者数は増減します。)

男性
39歳以下 3時間以内→2時間45分
40歳代 3時間15分以内→3時間以内
50歳代 3時間25分以内→3時間15分以内
60歳代 3時間50分以内→3時間35分以内
70歳以上 4時間30分以内→4時間15分以内

女性
39歳以下 3時間40分以内→3時間20分以内
40歳代 3時間45分以内→3時間30分以内
50歳代 4時間以内→3時間45分以内
60歳代 4時間30分以内→4時間15分以内
70歳以上 5時間10分以内→5時間以内

こんな感じに基準を切り上げたら推定達成人数は18,912人から8,223人と半減しました。

次に前回同様の計算式で非公認大会で記録を出した方を除外するなど修正しました。

8,223人×(1-14.35%)=7,043人

(8,223人−7,043人)×45.5%×86.65%×70%=325人

7,403人+325人=7,728人

計算式の意味は前回のブログを参考にしてください。

これに18歳、19歳で基準タイムをクリアしたランナーを推定してざっくり72人とすると切り上げ案による基準タイムクリア人数は8,000人です。

この8,000人に、上で計算した大阪マラソンに出たいと思っているランナーの割合である30%を掛けると2400人となります。

実際には国際レースにエントリーできるエリートランナーが大阪マラソンにエントリーする比率は一般ランナーより低くなると思われるので2,000人くらいになると思います。

これ程度の人数なら先着順にせず基準タイムをクリアしたら全員参加出来るようにしたらステイタスが高まり、頑張って基準タイムをクリアして大阪マラソンを走りたいというランナーが増えると思います。

また仮に2,000人を想定していて3,000人になったり、1,000人だったらその分は抽選の枠で調整すれば良いと思います。

このような仕組みが広がることを期待します。

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