No. 1899横浜マラソンのエントリーは合理的?

二回に分けて書きました横浜マラソンのエントリーについて少しまとめます。

私が複雑で意味が分からないと書いた手数料について考察すると意味が見えてきました。もちろん合っているかどうかは分かりません。

前回書きましたがエントリー方法と払い方によって手数料は変わります。

① インターネット申し込み
(クレジット支払い)

申込時受付手数料 なし

参加料  15,000円

当選後受付手数料 750円

システム手数料 200円
 上記消費税   16円

決済手数料  なし

合計 15,966円

②インターネット申し込み
(ローソンで支払い)

申込時受付手数料 なし

参加料  15,000円

当選後受付手数料 750円

システム手数料 200円
 上記消費税   16円

決済手数料  100円
 上記消費税  8円

合計 16,074円

③コンビニ申込み

申込時受付手数料 500円

参加料  15,000円

当選後受付手数料 750円

システム手数料 なし
 上記消費税   なし

決済手数料  100円
 上記消費税  8円

合計 16,358円

結果 15,966〜16,358円 となります。

上記の通り手数料は4種類あります。

申込時受付手数料
当選後受付手数料 
システム手数料
決済手数料

これら手数料の名称は後付でしょうか??それぞれの手数料の意味を知ろうとすると何か腹がたってきます。

なぜ申込するだけで手数料が取られて当選後にも手数料が取られて、決済するのは当たり前なのに手数料を取られて、その時に使うシステム使用のための手数料を取られる。。(払い方により免除はある)

エントリーしようとした人のほぼ全員が理不尽さを感じたでしょう。

でもそれぞれの手数料の意味については考えないでこんな風に考えたら少しはすっきりするかもしれません。

【当選したら絶対に金を払う人】

966円

決済手数料率 6.44%

これはインターネット申込でクレジット決済の人です。当選即決済なので確実に集金できます。

RUNNETやスポーツエントリーのエントリーに慣れた私は参加費の5%程度の手数料は受け入れていますが最安値の決済手数料でも6.44%です。。

RUNNET 5.15%
スポーツエントリー 5%

【当選しても金を払うか分からない人】

1,358円

決済手数料率 9.05%

これはコンビニ申込みです。申込時に受付手数料として500円払っていますが当選時にやっぱり高いから止めておこうと思えば参加費を払わないことも可能です。私は当選したら払うのは当たり前と思うけど、取りあえず申し込んで当選してから考えようという方も実際います。

主催者サイドに立つとこれらの方の存在は非常に迷惑です。大会運営は収入と支出を考えて企画をたてる。参加費はその収入の柱です。例えば当選者のうち1000人が払込をしなければ1500万円が不足します。皆さんの仕事に置き換えて考えてください。入る予定の1500万円が入らないと大変ですよね。。

参加定員に達してない大会なら仕方がないけど参加費を払う意思のある人の枠を参加費を払う意思のない人が枠を奪うのだからかなり酷いことなんです。普通なら入るはずの収入機会を奪っているのです。

そんなの二次抽選すれば良いのだ!

と簡単にいう人がいますが、そのためのシステム構築や運用はタダではないのです。相当の費用がかかるでしょう。

だから当選したら絶対に金を払う人と払ってくれるか分からない人とで392円余計に領収することにしたのでしょう。

また落選した方からも500円をとっているのだから当選倍率5倍とすれば1人の当選者に対して4人の落選者が存在します。

これらを計算すると

392円+500円×4人=2,392円

この金額を参加費15,000円で割ると

15,000円÷2392円≒6.27

つまり6人に一人くらい当選したのに金を払わない人がいても困らない仕組みなんです。

ではその中間のインターネット申込でローソンでの支払いに関してはどうなのでしょう。

1,074円

決済手数料率 7.16%

インターネット申込 クレジット決済より108円高いです。

しかしローソン申込より284円安い。

当選後に即時決済されない点は同じなのに284円安いのです。。

この違いは簡単です。インターネット申込ならローソンweb会員になる必要があるからです。

image

ローソンweb会員が確実に増えることはスポンサーであるローソンにとっては大きなメリットであることは間違いありません。

ですから店頭申込ではなくインターネット申込を増やしたい。そのためには金額に差をつければ良いと考えるのは当たり前ですよね。

今回25000人の定員に対して仮に5倍のランナーの大半がインターネット申込をしたなら125,000人です。既に会員になってる人が2割いたとしても10万人の新規会員を一回の大会で獲得出来るのです。

個人情報も10万人得ることが出来るのです。最寄り駅の情報を入力しましたがこれはローソンの出店計画にも使われるかもしれないけど、私がローソンの販売促進担当者なら大会参加者の最寄り駅別の人数を出して当該最寄り駅付近のローソン店舗に情報を伝えます。

そうすればローソン店舗は当日朝の弁当やバナナやドリンク等の発注をする際の参考にできる。

そんなこと認めてないと言う方もいるでしょうがこんな風に書かれてます。

image

大会参加者へのサービス向上を目的とし・・・大会協賛・協力・関係各団体からのサービス提供に利用する。

これからの情報を取られるのは決して悪いことではありません。 

例えば駅でおにぎりを買おうと思ったら売り切れていたなんてことが防止出来ますからね。

個人情報には関心を持った方がいいけど心配しすぎるのも疲れます。。

ただ4つの手数料を考えたのはローソンでしょうが、もう少しネーミングとか運用方法等を考えた方が良かったと思います。また会員を増やすことで十分なメリットを享受しているのだから、エントリーにかかる手数料率は他のエントリーサイト並の5%程度にすべきだったのではと思います。マックス9.05%なんて一般の約二倍ですから。。

私は大会参加費は高いとは思わない。協賛企業の協力も大会運営には絶対に必要だと思ってます。また抽選大会は取りあえず申し込んで当選してから考えるなんて不届きなランナーへの対策も織り込んだ画期的な大会だと思います。

ただ参加者よりスポンサー視点に立ちすぎた大会と見えてしまうのが残念です。

最近ランニング仲間から聞こえてくるのは、『もう大会に出るのが嫌になってきた』という声ですが、理由の大半は今回のようなエントリーについての不満からです。

訳の分からない複数の手数料を徴収される不快感を本システムを考えた人には考えて欲しいです。不快感に感じないようにするには、それぞれの手数料の意味や用途について記載しておけばだいぶ違うでしょう。

すごく残念です。

念のために書きますが横浜マラソンを開催するためには大変な時間と労力と熱意が注がれたのは理解してます。また都市型マラソン運営には畑の中を走るレースとは比較にならない費用がかかることも分かります。ですから参加費が高いとは思いません。私も横浜の街を走りたいです。大会開催は嬉しく思っています。 

ただ今回私がブログに書いたことは大半のランナーが感じている不快感です。

横浜マラソンに不満はないけど、ローソンのエントリー含めた方策には対して不満を感じるのです。

以下過去の記事です。

その1

その2

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