No. 2290チャレンジ富士五湖 〜コース変更の影響〜
チャレンジ富士五湖記録速報が出ましたので私なりにコース変更による影響を比較をしてみました。
区間タイムはランナーズアップデート
118キロは昨年と距離が変わっているので100キロで比較します。
今年の出走者数は男女合わせてジャスト1900人です。
(男子 1548人 女子 352人)
完走者数 1254人
(男子 1055人 女子 199人)
完走率 66%
(男子 68.15% 女子 56.53%)
男女合わせて3人に1人以上ゴール出来ませんでした。
2014年の出走者数は男女合わせて1905人と今年とほぼ一緒でした。
(男子 1611人 女子 294人)
完走者数 1373人
(男子 1189人 女子 184人)
完走率 72.1%
(男子 73.8% 女子 62.6%)
2014年大会ホームページの完走率はエントリー数と完走者で比較していました。
ちなみに気温はこんな感じです。
2015年 最低気温0.8℃ 最高気温18.0℃
2014年 最低気温1.3℃ 最高気温6.1℃
個人的には今年の方が明らかに走りやすい気象コンディションでした。昨年は一昨年ほどではないにしても寒過ぎました。ただ昼間暑かったと感じた方も多いでしょうね。
それなのに完走率が72.1%から66.0%に低下しているのだからコース変更により厳しくなったと考えるのが自然だと思います。
ただ違う視点からレース結果を見るとこんな数値もあります。ちょうど出走者数がほぼ同じだから比較しやすいと思います。(男女合算です。)
ゴールタイム
7時間台人数 5人→3人
8時間台人数 21人→28人
9時間台人数 98人→94人
サブテン総数 124人→125人
内訳は若干違いますがサブテン達成者数はほぼ変わりません。
完走率は下がったけどサブテン達成率はさほど変わらないということから、コース変更による影響は以下の通りだったと私は考えます。
・コース変更により信号待ちは減ると予測していましたが実際に走ってみると昨年と比較して劇的に信号待ちが減ったという印象はありませんでした。たまたま私が昨年より引っかかったのかもしれません。ただコース図を見ても主催者発表でも減少はしています。短縮時間は人によりけりだから難しいけど平均したら5分くらいでしょうか。
・山中湖から富士北麓公園に戻る登り坂と、登ってから河口湖に向かう下り坂はサブテン出来るランナーには大きな影響はなかったけど、完走出来るか出来ないかのボーダーラインのランナーには影響があった。特に登りでの遅れを取り戻そうと急な下りで頑張って走ってしまい脚が終わってしまったランナーが多かったのかもしれません。
・ある程度走れるランナーはアップダウンが増えたマイナス要素を信号待ち短縮で埋まることが出来たけど制限時間ギリギリのランナーには負荷が増えただけになったようです。
これだけ見ると今回の完走率低下はコースがキツくなったからと考えられますが、ふと関門の影響はどうか?と思い13時間30分より速くゴールした完走者数を調べてみたところ完走者数は2014年より減っているのに増加しているのです。
2014年 1020人 → 2015年 1052人
となると13時間30分以上14時間までの完走者数はこんな感じで激減してます。
2014年 353人 → 2015年 202人
そこで関門時間を調べてみました。
関門の距離は違いますが比較してみてください。
2014年 51.6キロ地点 7時間
2015年 56.0キロ地点 7時間
スタートから7時間の関門地点が4.4キロも遠くになっています。しかもそこに至るコースはアップダウンが厳しくなっています。
2014年 69.8キロ地点 9時間30分
2015年 72.0キロ地点 9時間30分
同様にスタートから9時間30分後の関門は2.2キロ遠くになっています。ただ前の関門からの距離は18.2キロから16キロに減り時間は2時間30分だから、この関門に捕まる人は減ったのではないでしょうか?
2014年 81.2キロ地点 12時間
2015年 80.0キロ地点 11時間
ここは厳しいですね。前の関門から比較すると2014年は距離11.4キロで2時間30分であったのが、2015年は8キロで1時間30分です。2014年は1時間に4.56キロ進めば良かったのだから脚が終わっていて歩いても何とか間に合っただろうが、2015年は1時間に5.33キロ進まないといけないから終わった脚で歩くには厳しいスピードです。
2014年 95.1キロ 13時間25分
2015年 95.0キロ 13時間15分
前の関門からの比較だと2014年は13.9キロを1時間25分。2015年は15キロで2時間15分。一見楽になってるようだけど昨年まではそもそも81.2キロを12時間ギリギリで通過した人は制限時間14時間には普通は間に合いません。最後の激坂があるのにキロ6ちょいで走らねばならないのですからね。
チャレンジ富士五湖の関門時間を初めてまじまじと調べましたが、今年は80キロの関門が厳しくなったことから完走率が落ちたのです。
結論としてはコースが厳しくなったのは間違いないけどタイムが出にくいコースになった訳ではなく、関門が厳しくなったので序盤遅すぎると間に合わなくなったということでしょう。
レース前日の富士山は本当綺麗でした!!