No. 20002014ハセツネ
台風19号の影響で開催が危ぶまれた今年のハセツネは最高のコンディションの中で好記録が続出する大会となりました。
優勝は大会記録を大きく更新する7時間1分13秒という驚愕的なタイムでしたが二位以下についても極めてレベルが高くかつてないスピードレースであったことが分かります。
また私が注目したのは優勝争いをするトップランナーのタイムだけではなく、多くのトレイルランナーが憧れるサブテン(10時間以内)や、スタート当日中にゴールするサブ11(11順位以内)、そしてこのレースの制限時間24時間の半分でゴールするサブ12(12時間以内)の人数がかなり増えていることです。
まず大会記録の推移を調べてみました。
まず第1回大会(1993年)の記録は田中正人選手の9時間8分27秒でした。
その翌年の第2回大会で田中友道選手が8時間29分08秒と大幅に記録を更新しました。その記録はしばらく破られない壁となりました。
その記録を破ったのは第11回大会(2003年)の石川弘樹選手です。記録は8時間24分06秒であった。そしてその年を境にして毎年のように記録は更新されていった。
第13回大会 8時間14分09秒 鏑木毅選手
第14回大会 7時間52分24秒 沈在徳選手
ついに8時間の壁も破られた。
第16回大会 7時間39分16秒 山本健一選手
第17回大会 7時間31分48秒 後藤豊選手
第20回大会 7時間22分07秒 Dakota Jones選手
第21回大会 7時間19分13秒 東徹選手
第22回大会 7時間01分13秒 上田瑠偉選手
今回2位の7時間22分02秒は第20回大会当時の大会記録を上回り歴代3位であり、今回3位の7時間28分34秒は歴代4位という素晴らしいタイムなのです。
また2012年から2014年の10時間以内の人数は以下の通りです。
99人→96人→107人
同様に11時間以内は
158人→171人→192人
さらに12時間以内を調べたら
289人→274人→331人
ちなみに出走者数は今年は過去2年間と比べると一番少ないのです。
2344人→2579人→2264人
比較にはならないけど私が5回走っているチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの今年の100キロ出走者は2191人でサブテンは124人です。そして優勝タイムは7時間26分14秒ですからサブテンするのは同じような難易度に見えますが、私の感覚では富士五湖100キロのサブテンよりはハセツネのサブテンは厳しく、同じ100キロウルトラマラソンで比較するなら私は走ったことはないけど野辺山100キロのサブテンと同程度の難易度ではないかと感じました。
まったく別物ですけどね。。。
また応援していた有間由佳さん(旧姓 江崎さん)が10時間59分10秒でゴールしたのです。11時間以内を目標にしていたので来ると信じていましたが59分になり間に合わなかったか。。。
と思った瞬間にスゴイスピードで走ってくる有間さんに気付いた時にはホント嬉しかったです。
ハセツネのゴールタイムは第一関門までと第二関門まで、そしてゴールまでの3区分を3:3:4と言われてます。
彼女のタイムは
3時間27分35秒
3時間19分00秒
4時間12分35秒
ですから最初はゆっくり目に入ってますが最後の区間で詰めたようです。
初めてのトレイルレースでハセツネを選んだのも凄いけど11時間を切って12位に入ったのだからやはり違いますね。