No. 2518楠瀬祐子さん サブスリー&年間グランドスラム達成!
以前、ランニングポータルサイトのウルトラランナー紹介 に登場した楠瀬祐子選手が、11月23日開催の大田原マラソンを2時間56分30秒で走り、念願のサブスリーを達成するとともに、今年の目標であった年間グランドスラムを達成しました。
フルマラソン:サブ3
100キロ:サブ10
富士登山競走山頂の部:完走
を成し遂げたランナーに与えられる称号です。女性で年間グランドスラムを達成するのは非常に難しく、特にサブ3が困難です。
楠瀬は2014年に100キロサブ10、富士登山競走山頂完走を成し遂げ、つくばマラソンでサブ3を狙いましたが、なんと3時間00分08秒とたった9秒に泣きました。
当時、ランニングタウンのランナーリレー掲載のために楠瀬にインタビューをし、【輝く女性ランナー】VOL.8 楠瀬祐子をまとめました。
8話くらいの予定が、第19話におよぶ長編になり、仲間からもどこまで続くのか?と聞かれましたが、この記事を読んで頂ければ、楠瀬がどのようなランナーなのかよく分かります。
その記事に、9秒に泣いた時のことも紹介していますので一部抜粋して紹介します。
———<抜粋開始>———
・・・ハーフを過ぎた辺りでレース前から懸念材料であった補給面の問題が出てしまった。
楠瀬はエナジージェルの甘さや香りが苦手で摂ると気持ち悪くなってしまったり、紛らわせるために水を飲みすぎて腹痛を起こしてしまったりするのである。
彼女はウルトラマラソンも走るので補給の大事さは十分理解しており、このレースに向けていろいろなジェルを試してみたがダメだったのだ。
つくばではジェル補給は諦め、飴の補給のみで走り切ろうとしていた。そのための練習も行ってはいたが、練習通りにはいかず、エネルギー切れになってしまったのである。慌てて念のために持っていたジェルを摂ったがジェルがすぐにエネルギーに変わるわけもなく、またエネルギー切れの怖さは十分に理解していたため精神的ダメージも大きかった。