No. 18662014奥武蔵ウルトラマラソン 追記あり

奥武蔵ウルトラマラソン
無事ゴールしました。

こんなコースです。
2011年までは20キロまでは
あまりアップダウンがなく
ウォーミングアップ的に
走れたのですが
2012年にコース変更があり
より厳しくなりました。
この高低図では分かりにくいけど
その点に関しては別に書きます。

image

image

7時のスタート時点で
汗が吹き出るくらい蒸し暑く
今日は無理したら危ないと
思いました。

スタートしてジョグペースで
走りましたが、スタート前に
感じていた危惧を上回る状況でした。。

気温が高いだけではなく
湿度が異常に高く
体温がどんどん上がるのです。

身体の表面をサランラップで
巻いたみたいと書いたら
大袈裟だけど体温の逃げ場がない。

4キロくらい走って砂利道になった
あたりで心拍数が激しく上がり
これはマズいと歩きを入れた。。

過去にこんなこと初めてです。

グリーンロードに入れば
日陰もあるので体感温度は下がると
期待して鎌北湖までは無理しないで
走ることにした。

序盤から歩いたらカッコ悪いとか
考えずに上りで心拍数が上がったと
感じたら早歩きに切り替えた。

20キロまでの1キロごとのラップです。
(少し前のブログに書きましたが、アップダウンのあるこのコースは実際は78キロであっても計測値は76キロくらいになります。よってこの20キロ地点は実際は20.4キロくらいでした。詳しくはそのブログをご参照ください。)

スタート〜5キロ

4’53
5’31
5’35
6’55
4’51 27’48

5〜10キロ

4’51
4’57
5’02
5’32
5’41 26’05 スタートから53’53

10〜15キロ

5’38
8’35
7’11
6’07
5’13 32’47 スタートから1’26’40

15〜20キロ

4’35
5’04
5’37
5’47
6’48 27’54 スタートから1’54’34

ハーフ通過で
2時間は切っていたから
状況を考えたらまあまあ走れていた。

20キロ付近の鎌北湖エイドの
救護室で速いウルトラランナーが
手当を受けているのを見て
今日は無理しちゃいけない。
序盤の判断は間違っていなかった
と思った。

鎌北湖からの激坂を登っていると上りをしてると
奥武蔵道場の速いランナー二人が
リタイアして下ってきた。。

例年とは明らかに違う。

序盤抑えたつもりだけど
既に激しく消耗している。

まだ55キロ以上あると思うと
気が遠くなるけど進むしかない。。

スタート前から
タイムは狙えないとは
感じていたけど完走も危うい。

でも絶対に完走はする。

私は速いランナーではないけど
スタートしたらどんな状況でも
どうすればゴールできるか
考えてゴールを目指す。

この考えに賛同する人もいれば
賛同できない人もいる。

歩いてゴールしても価値がないと
言う人もいる。

ウルトラマラソンを走る意味や
目標も人それぞれだから、
私はその意見に対して
賛成も反対もしない。

【自分がどうありたいか。】

だけです。

私はその日の状況により
どうすれば一番速くゴール
出来るか考える。
もちろん何があっても
ゴールするのは必須条件です。

歩くだけでも熱中症になりそうな
状態だから、自分に2つのことを課した。

【体温を上げない】

そして

【心拍数を上げない】

ホント命にかかわる。

そのために

全エイドで水を被る。

そして緩く走れる上りも
走らない。

上りを走るとゆっくりでも
心拍数は上がる。

これが高温多湿状態では
非常にヤバイのです。

20〜25キロ

6’22
9’15
7’20
7’43
10’43 41’25 スタートから2’35’59

25〜30キロ

8’35
6’04
11’00
10’51
8’17 44’50 スタートから3’20’49

50キロまで上りメインのコースで
上りは全歩きと決めたので
当たり前のタイムです。

頑張って走ってる人に
ガンガン抜かれる。

知り合いにも抜かれた。

途中応援している日本代表の
知り合いがいる前ももちろん歩き 笑

カッコ悪いとか考えたらダメです。

すべては自分で決めたこと。

ただダラダラ歩いた訳ではないです。

腰の位置を高く保って
腕をしっかり振ってリズミカルに
ガシガシ登りました。

登りではいろんな人がいた。

リズミカルに走っていく人

よろけながらもゆっくり走る人

スピード上げて走ったと思うと立ち止まる人

走りと歩きを混ぜながら登る人

ダラダラ歩く人

ホントいろいろでした。

みんな暑さに負けずに
必死に頑張っている。

私は上りでは体温と心拍数を
上げないことを意識するとともに
脚に疲れを残さないようにした。

なぜなら下りや平地は
走るつもりでいたからです。

下りになれば自分を抜いていった
方々の大半を抜きました。

下りもスピードを上げようと
思って走ったわけではなく
腰の位置を意識してリズミカルに
下りました。

そして下りが終わり上りに
入った際に、頑張らないと
腰の位置を保って走れないと
いう場所から歩きに切り替えました。

なぜなら腰の落ちたフォームは
脚に大きな負担をかけるからです。
(このことについては別に書きます。)

30〜35キロ

7’10
8’40
8’55
9’05
8’27 42’19 スタートから4’03’08

35〜40キロ

11’02
8’34
8’57
9’58
8’51 47’25 スタートから4’50’33

39キロ過ぎて半分を超えたあたりで
完走は出来るだろうけど
10時間くらいかかるかも??

なんて思いました。

ただ途中のエイド手前で
順位を数えてる人がいて
229番と言われて驚きました。

こんだけ歩いてるのに
229番なら最終的に200番以内には
十分に入れると思った。

7時間50分で走った昨年の順位は
200番くらい??

相当酷い状況であることを
再認識しました。

奥武蔵ウルトラマラソンは50キロ
過ぎて折り返しがあるので
速いランナーともすれ違う。

例年有り得ない位置で
すれ違うこともある。

今年は40キロ過ぎた辺りで
すれ違ったと記憶してるが
例年とほぼ同じであった。

トップ選手も苦しんでいる。

40〜45キロ

9’30
5’31
8’33
7’03
6’20 36’59 スタートから5’27’32

この辺りで速い友達と
たくさんすれ違った。。

たまたま私が下りの時は
走ってるからいいけど
上りの時は確実に歩いてるから
根性ないなと確実に思われた 笑

でも自分で決めたこと。

45〜50キロ

折り返しは50.8キロだけど、
到着は6時間少し前でした。
ガーミンでは49キロを
少し超えたあたりです。

8’30
8’33
7’03
6’41 
5’23 35’44 スタートから6’03’46

エイドでかき氷を食べて
初めてトイレに行って
スタートです。

ハーフ通過が2時間で
50.8キロが6時間と言うことは
30キロ弱を4時間です。。。

キロ8分 笑

まあ上りは歩きだから
当たり前です。

少し長くなったので
折り返しからは別に書きます。

折り返し時点の状態は
安全に走ったことから
脚にもほぼダメージがない
状態でした。

熱中症の症状も
脱水症の症状も
ガス欠の症状もない。

これは行ける!!

と思った。

残り27キロは前半同様
上りは全歩きで下りは走る
つもりでいた。

大半が下りだから走れる
区間は長い。

そうすれば3時間半では
戻れるから9時間半は
切れると思った。

とにかく完走できる目処はたった。

そして折り返した直後に
急に暗くなってきた。

その前からゴロゴロ来ていたから
いよいよ本格的にはくるかと
思った。

そして土砂降りになってきた。

身体が冷えて気持ちいい。

下り基調だからペースは
どんどん上がる。

51キロ地点まできた脚は
まだまだ残っている。

上りはあるが距離は短い。
最初は上りは無理しなかった。

50〜55キロ

4’51
4’51
5’17
6’23
6’12 27’35 スタートから6’31’21

身体が冷え、頭も冷え
ネガティブな考えも吹っ飛んだ。

折り返しで飲んだ
アスリチューンも効いてきた!

激しい雨で道路が水没してる
箇所もあるのでスピードは
コントロールしながら走った。

折り返しからは面白いように
先行するランナーを抜いた。

折り返しまでは全てのエイドに
寄って補給と水かぶりをしたが、
雨で身体が冷やされたので
折り返しからは二回に一回
もしくは三回に一回にした。

雷がかなり近づいてきた。

私の斜め上を通る電線が
ピカッと光った時は少し焦った。

雷は一方向ではなく
前後左右で雷鳴を響かせている。
そして稲妻も凄い。

でも不思議なくらい恐怖はなかった。

怖くないのだ。。

あちこちで落ちているのに恐くない。

熱中症や脱水症になって
おかしくなった訳ではない。

日本における雷の被害者は
毎年10数人。

こんな低い確率なのに
私が感電死したなら
そこまでの人間だったと言う事。

そもそもこのレースにおける
危険事象はこんな感じと思って
参加しました。

【高温多湿】
【交通事故】
【落雷】
【土砂崩れ・落石】
【暴風雨】
【熊、毒蛇】

高温多湿が一番怖い。

この一帯は熊も出るが
レース中は出ないだろう。

雷はもちろん怖いけど
レース中に車にひかれる
リスクの方が明らかに高い。

もちろん
周りの木に落ちて
地面を通じて感電しないよう
道路の端は走らないようにした。

駅のホームを歩いていたって
車を運転していても
建物の中にいても
死に至る事故に遭うことはある。

だから恐れすぎてはいけない。

あの状況の最善策は
速くゴールして
体育館に入ることだと思った。。

55〜60キロ

6’36
5’08
4’42
5’45
5’27 27’38 スタートから6’59’01

60〜65キロ

4’56
5’23
5’27
4’58
4’32 25’19 スタートから7’24’20

しかし場所によっては
道路は川になり足首まで
埋まってしまう。

スピード出したくても
抑えなければ危ない箇所も
多々ある。

顔振峠の茶屋があるエイドを
過ぎたらゴールまであと13キロ

スタートして65キロ地点なのに
ますます元気になる自分が
面白かった。

65〜70キロ

5’21
6’43
5’07
5’03
7’20 29’36 スタートから7’53’56

顔振峠から先も下り貴重では
あるけど長めの上り坂もある。

ただ上りも腰の位置を高く保ち
腕をしっかり振ることで
脚がグイグイ出ていく。

今までにない感覚です!!

上り坂で加速する感覚も初めてです。

たぶん最近気をつけている
体重をしっかり乗せることが
出来てきたのでしょう。

70〜75キロ

6’53
5’10
5’01
4’47
4’56 26’51 スタートから8’20’47

ゴールまで10キロを切り
8時間30分切りも視野に入ってきた。
しかしユガテエイド手前で
想定してなかった出来事が
発生しました。

水溜りの中に段差があり
足首を捻ってしまったのです。。

幸い軽く捻っただけだったので
エイドで少し様子を見て
スタートした。

最初はゆっくり様子をみて
走り始めたが問題はないので
スピードを上げた。

ただそれからは水溜りが
怖くなり深そうなとこは
スピードを落として通過した。

鎌北湖エイドを過ぎたら
もう3キロない。

エイドを過ぎて前にいるランナーを
数人抜いたらもう視界には
一人も見えない。

あと1.5キロくらいはのんびり
走ろうと思った。

8時間30分も確実に切れる。

そう思った矢先の緩い下りを
下りきる手前で後ろから
軽い足音が近づいてきた。

折り返してから一瞬抜かれても
抜かれた人は全員抜き返した。
負けず嫌いで抜き返したわけではなく
普通に走っていたら
自然に追いつき
自然に抜いていたのです。

もうタイムも順位も関係ない。

迫ってきたランナーを見ると
私より年上だけど
ランパン・ランシャツで
脚の運びはスムーズで
かなり速そうな感じです。

またかなり余裕がありそうです。

私と同じような走りをしたのでしょう。

感覚的にサブスリーペースで
走っている。

もちろん抜かれた。

その瞬間に私もペースを
上げてました 笑

まさかこんな結末が待っていたとは。。

私はウルトラマラソンの
ゴール手前でのスピリント勝負は
好きではありません。

でもここまで来て
自分に余力が残っていながら
抜かれたら悔いが残る。

ゴール前のスピリント勝負なら
多分負けないと思うが
その前に勝負をつけようと
ペースを上げて振り切った。

4’05
1’55(3’53ペース)

そしてゴール

8時間26分51秒

しかしラスト1.5キロになって
キロ4分切って走るとは
思いませんでした。。。

総合順位 139位
40代順位 56位

折り返し前に229位と
数えて頂いていたから
かなり順位は上がりました。

タイム的にも昨年より36分遅いだけ。

完走も危ない。
と真剣に思った。

10時間は切れるかもと
思った。

上手く行けば9時間
切れるかもと思った。

そして

結果的に8時間30分が切れた。

今回はいろんなことを
学べたレースになりました。

特に上り坂を楽に加速していく
感覚を忘れないうちに
再現してみます。

最後になりますが、
今回は過去にない過酷なレース
だったようです。

完走した人も
リタイアした人も
こんな過酷なレースに
エントリーして
スタートしたことは
素晴らしいことです。

またエイドのボランティアの
方々をはじめとした大会スタッフには
心より感謝しております。

ウルトラマラソンを走るランナーが
何を飲みたいかを分かってる
方々にはホント感謝です。

コーヒー牛乳やいちご牛乳なんて
奥武蔵以外ではみたことないです。

みなさんお疲れ様でした!!

補給関係含めたアイテムについては
別に書きます。

アスリチューン

にほんブログ村 その他スポーツブログ 超ウルトラ・ウルトラマラソンへ

コメントを残す

*

最近の投稿

アーカイブ

Categories

  • つぶやき (565)
  • アスリチューンサポートランナー (12)
  • アスリートクラブ (36)
  • ウルトラプロジェクト (69)
  • コース案内 (3)
  • スパルタスロン (11)
  • トラック〜フルマラソン (323)
  • トレッキング (10)
  • ポータルサイト (48)
  • ランニングタウン (37)
  • 住宅 (3)
  • 未分類 (21)
  • 走行距離 (1)
  • (4)

最近のコメント

Top