No. 1461登坂は歩いてはいけないのか?

私はロードの100キロレースでは基本歩きません。フルマラソンも歩きません。

レースをトータルで考えて最後まで走りきれるようなペース配分で走るので、歩くのは余程のトラブルに遭遇した時だけです。

【なぜ歩かないのか?】と聞かれれば、歩いたら遅くなるからです。まあ聞かれることはありませんけどね。。

100キロレースならゆっくり走ってもキロ6分で走れるけどキロ6分では歩けない。マジ歩きすれば出来ないことないけど、そのくらい速く歩くなら走った方が絶対に楽です 笑

そんな私もトレイルの登りでは少しキツい傾斜になると気兼ねなく歩きます。ちょっと癖になってる気がしないでもないのですが。。。

走るのと歩くのがほとんど変わらないような坂ってトレイルには結構あります。頑張って走っても、歩く人とスピードが変わらなかったら無駄な体力を使うので勿体ないです。レース中に発揮できる力はトータルで決まってるのだから、効果的に配分したいです。

もちろんトータルで出せる力が大きい方なら登りをガシガシ走っても最後まで走りきれるのだから、そんな方ならもちろん歩かないで走りきっているでしょう。

実は、普段ロードレースでは歩かない私が、今回の奥武蔵では結構歩きをいれました。
四年前、三年前、二年前と奥武蔵を走りましたが、ほとんど歩いた記憶はありません。三年前の終盤の登りで変な鼓動が出たので怖くなり歩いたことは覚えていますけどね。当時はトレイルをほとんどやってなかったから【歩く=自分に負けた】だったのでしょう。歩く人に抜かれても走っていたような記憶もあります 笑

少しでも歩いたら【完走】したことにならないと言う考えを持ってる方は結構います。完全に走ると書いて完走だからその通りかもしれない。
でも私は歩いたか、歩かなかったかではなく、自分のポテンシャルを有効に発揮していかに速くゴールに辿り着くには何をすれば良いか?
だと思います。

結果的にこの坂は歩かないと終盤キツくなるとか、少し気持ちが悪くなったから休憩をいれようとか。。。
レースをトータルで考えて最高の走りになるように自分で組み立てたら良いのです。

今回私が歩いたポイントは

・鎌北湖から折り返しまでのキツい登坂でかつ日差しが強いところ。
→まだ中盤ですが激坂&酷暑はさすがに体力の消耗が激しいです。そんな時は戦略的に日陰に入るまでは早歩きしたりしました。

・エイドを出たあと少しの距離
→エイド滞在時間は極限まで短縮しました。止まってる時間は勿体ない。そこでスイカとかをもらって食べ終わるまで少し歩きました。止まっていれば距離は伸びないけど、歩けば少なからず距離は伸びます。

・速く見えない人に抜かれた時。
→速く見えない人に抜かれるってことは、その人より遅いわけです。そんな時には自分のフォームが崩れていることを疑いました。いったん歩いて早歩きをしてフォームを建て直してから走るようにしました。そしたらさっき抜かれた速く見えない人を軽く抜き返すことが出来ました。

・70キロ辺りからの二回の激登りの最初の登りはいいペースで上ったけど、二つ目の登りは最後の方は少し歩いた。
→これはそのまま走っても早歩きしてもたいしてスピードが変わらないと思ったのと単純にキツかったので少し歩きました。もちろんダラダラ歩かないでキロ8分ペースでガシガシ登りました。

今回、私は距離が延びて難易度が高くなった新コースで自己ベストを出しました。(3分だけど。。。)

起伏あるコースを走る練習だって当時と比べたらまったくしてない。
なぜ自己ベストが出て、しかも終始気持ちよく走れたかは走力がついただけではないと思う。戦略的に体力を使ったからだと思います。

歩かなければあと20分は速くゴール出来たって思う方もいると思いますが、登りと暑さに弱い私が序盤~中盤頑張ったら終盤はグダグダになっていたと思います。

これは奥武蔵だけに限った話ではありません。かなりえげつない登りがあるレースもあります。そんな時にどう走るかは様々だと思います。歩くより遅くてもすべて走ることにこだわるのも選択肢です。

私は歩くことは悪いとは思っていません。ただそれは【自分に負けて歩く】のではなく【戦略的に歩く】場合です。

自分に負けて歩くと負のスパイラルに入ってしまいレースが終わってしまうこともあるからです。
そこで私が自分に負けて歩く(苦しくなったから歩く)時に実行してることを紹介します。

【敗者の中の敗者にならない】

言葉は悪いですがこんな意味です。
自分に負けて歩く人は言葉は悪いけど自分自身【敗者】と思ってる。
周りを見渡せばそんなランナーがたくさんいる。そのランナーと同じようなスピードでダラダラ歩いたり、もしくは抜かれたら【敗者の中の敗者】です。

そこで私は歩かざるを得ない時も、周りの歩いてるランナーに負けないように頑張って歩きます。速く歩こうとするとフォームがよくなります。だいたいストライドを伸ばすように歩くと思います。ストライドを伸ばすように歩くには骨盤がしっかり回らないとダメだし、そもそも腰が落ちていたらストライドは伸びません。

だから速く歩こうとすると、腰高の良いフォームになるのです。
そのフォームで歩けば周りの歩いてるランナーを抜けます。また走ってるランナーに追い付けるかもしれません。
ランナーに抜かれれば気持ちは落ちるけど、抜いたら気持ちは上がります。そしてフォームが良くなった状態で走れば、かなり良いペースで走れる自分に気づくはずです。
そしたら敗者からの脱出です。

再度走ることは出来ないにしても、気持ちを切らさずに出来るだけ速く歩いてゴールを目指すという気持ちがあれば復活すると思います。

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