No. 2604チャレンジ富士五湖の前半の関門は厳しい?
来週末に迫ったチャレンジ富士五湖ですが、参加される方、準備はいかがですか?
昨年コース変更がありましたが、レース後にfacebookなどに、リタイアした方を中心に前半の関門が厳しかったとの声が結構上がっていました。
私自身、関門時間を気にしていなかったので、そうなのかな?という程度の認識でしたが、今年ウルトラセミナーを開催する中で、1人でも多くの方に目標達成して欲しいと様々な観点から数値を分析して提供しましたが、今回関門に関して少し説明します。
ウルトラセミナーのためにまとめた資料の一部ですが、昨年の100キロ出走者のゴールタイム別データをこんな風にまとめました。
これは全参加者のゴールタイム別に10キロごとの通過タイムを加重平均して出したデータですが、今回見ていただきたいのは下段のリタイアの部分です。
記録がなくなっている手前の関門で捕まった、もしくは止めたと思ってください。
昨年は34.1%の方がリタイアしましたが、一番多いのは、30キロは通過したけど、40キロは通過出来なかった方です。
関門を調べると38.7キロ地点の富士北麓公園上の関門です。
ここは、山中湖を一周してから、スタート地点に戻ってくる際に結構キツイ登りを超えたあとなどで確かに厳しい地点です。
ここで参加者1902人のうち、266人がリタイアしました。
前半の関門がキツかったという方は、19キロ付近の関門から、富士北麓公園上の関門までは距離が19.5キロで、その間の関門時間が2時間15分しかないので、キロ7分では間に合わない。あの上り坂があるのに、その関門設定は厳しいというものです。
確かに19キロ付近関門までの制限時間は2時間30分で、平均7’48ペースです。そこから6’55に上がるのだから厳しいというのは間違っていないと思います。
ただ、38.7キロの関門はスタートから4時間45分後ですから、計算すると平均7’21ペースで通過出来るのです。
このペースでフルマラソンを走ると、5時間10分ですから厳しい関門だとは思いません。
そもそも、私の感覚では富士五湖100キロを完走するには、最低でもフルマラソンを4時間30分で走る力がないと厳しいと思っていますが、それより40分も遅いタイムなのです。
実際にここで関門に捕まった266人のフルマラソンタイムで、5時間を超えてるランナーは少ないと思います。
では、なぜ関門に捕まったか?
答えは簡単です。
もちろんフルマラソンのコースと比べればアップダウンはありますが、それだけではなく、捕まった多くのランナーは、ゆっくり走り過ぎているのです。確かに最初の関門までは7’48ペースで通過できます。
ウルトラマラソンはゆっくり走るもんだ。という意識が強すぎて序盤をゆっくり走り過ぎたのでしょう。
最初の関門をギリギリ通過してたら、次の関門を突破するのは至難の技です。
フルマラソンの関門は、距離と時間は比例していることが多いと思いますが、ウルトラマラソンはそうでないケースも多々あります。
関門時間は大会要項に記載されているので、各関門をギリギリに通過すれば完走出来ると思わないで、調べてみてください。
完走する力があるのに、完走できない方はこのようなレースマネジメントが出来ていないケースが多いと感じます。
4/16開催の第5回ウルトラセミナーはサロマ湖ウルトラマラソン攻略法と、チャレンジ富士五湖直前対策を組み合わせて開催します。
過去のウルトラセミナーには、入賞を狙う方や、サブ9が目標という方も参加していますが、完走したいというランナーも多数ご参加いただいております。
残席が多少ありますので、ご希望の方はfacebookページのメッセージからご連絡ください。
また、4/16に参加できない方で、過去にリタイアし完走出来ていない方と、初めて走る方限定で、完走に焦点をあてたセミナーを少人数の定員で平日に開催するかもしれません。