No. 2600ハセツネ30K必携品不備による失格について
ハセツネ30Kのトップ失格記事が飛び交っているので、昨年夏に書いた超軽量バックパックの記事を参考に少し書かせていただきます。
今回、走っていて、このバックパックを使っているランナーを少なからず見かけました。
私は昨年夏に購入した時、これでハセツネ本戦の装備一式収まるのではないかと試しました。
実際入りましたが、とてもじゃないけど揺れて走れませんし、薄い生地なので破損も心配でした。
また、前部ポケットに500ccのソフトフラスク2本差し込むことは出来ますが、これも激しい揺れが生じてキロ6より速いと厳しいと感じました。
スタートから10キロほどロードが続き、私は52分程で走りましたが、その間だけでもこのバックパックで背中がスッキリしている方を結構見かけました。
もちろん膨らんでいて、軽量のレインウェアが入っているのだろうと思われる方もいましたが、揺れをみれば背面に水が入っているかどうかは想像つきます。
そうなると水は最大で前部ポケットのソフトフラスク1リットルです。それも現実的には揺れて走りにくいと思います。
私も当初このバックパックで良いかなと思いました。ハセツネ本戦と違ってライトやコンパスなど必携品ではないから、前部のソフトフラスクに400ccづつ、背中の収納部にレインウェアと、前の水を飲み終わったあとの交換用ソフトフラスク2本に400ccづつ入れたらどうかと思いましたが、背面は揺れが激しくなりそうだし、実際のところ前部は400ccでも揺れてストレスになるのが分かっているから、早々に初代キリアンザッグに決めました。
これはしっかりした作りをしているから、前部に500cc×2入れても揺れません。
私は必携品ルールを遵守するのはもちろんだけど、それ以前に水を平均以上使うので1500ccは最低必要と考えました。実際1600cc持ってほぼ飲みきりました。(前部に650ccボトル、500ccソフトフラスク、背面に予備の500ccソフトフラスク)
しかし、600ccもあれば十分な方は、このバックパックは魅力的だったと思います。もちろん他のメーカーにも軽いバックパックはありますし、レインウェアや水1.5リットル入っているのか?と思うほどコンパクトな方はたくさんいました。それは、今年に限った話ではないかもしれません。
過去装備品チェックしなかったのは、主催者サイドも必携しているか疑わしいけど、それが入るくらいのバッグパックを背負っているのだから、選手を信じようという気持ちだったのではないでしょうか?
この一年で超軽量バックパックが登場し、このバックパックを着用したランナーが多数参加しゴールしてくる。
疑わしいのではなく、明らかに携帯してない選手を見過すわけにはいかなかったのだと思います。
グレーなら見逃すが、黒はダメ って日常生活や経済活動をする中でよくあることです。
男女トップでゴールした二人が装備品チェックされ失格となりました。必携品ルールを守らなかったのだから失格は当然ですし、周りから見て明らかに持っていないのだから仕方がないでしょう。
ただトップ選手、上位入賞選手に限らず、出来るだけ軽くして走りたい。不要なモノは持ちたくない。と考えるのはごく普通の思考だと思います。しかしルールを守った上で軽量化を考えて欲しい。
最後に
今回の裁定は、必携品ルールがなぜ設けられているのかを再認識する良い機会になったと思います。
参考として、必携品など大会ルールを掲載した大会ホームページと、紙ベースの参加者案内の一部を転載します。
(大会ホームページ)
ホームページだと、明確に上下とも防水性素材のレインウェアとあるけど、参加案内にはウインドブレーカー等は不可と書いてあるから、上だけで良いと下を携帯していない選手は少なからずいたと思います。
特にルールに関しては掲載する内容を揃えるべきだと思います。
下記リンクは昨年の夏、購入時に書いた記事ですが、お読みいただければ、どの程度収容できるかイメージ出来ると思います。
バックパック サロモンS-LAB SENSE ULTRA SET
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