No. 2561福士名古屋出場検討って。。
日刊スポーツによると
大阪国際女子マラソンを日本歴代7位の2時間22分17秒で制し、リオデジャネイロ五輪代表が当確となった福士加代子(33=ワコール)が、最後の選考レース・名古屋ウィメンズ(3月13日)に出場を検討していることが1日、分かった。名古屋での他選手の結果次第で、代表落選の可能性がわずかにある福士陣営が、明確ではない日本陸連の選考基準に対する問題提起の意味もあり、五輪当確選手による前代未聞の選考会再出場を視野に入れている。
とのことです。
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さいたま国際マラソンで吉田香織選手が全体2位の日本人1位になった翌日に、日本陸連が厳しい評価をしました。
その時はまだ3戦ある選考レースの1戦目が終わった段階であり、選考する陸連が固いとか厳しいとか、いうべきではないと多くの市民ランナーが反発しました。
その時にランナーの声をまとめたので、ご紹介します。
オリンピック選考に関してランナーの声
今回の福士選手の走りは見ていて涙が出てくるほど、見るものに感動を与える走りであり、日本陸連が設定した厳しい基準タイムもクリアしている。また2位以下の選手に大差をつけての独走で非の打ち所がないレースでした。
ただ、まだ選考レースは名古屋が残っており、陸連は当確は言えないのは分かります。
仮に名古屋で二人のランナーが福士のタイムを上回り、さらに甲乙つけがたい素晴らしい走りをしたなら、その二人を選ばねばならないでしょう。
もっと言うなら二人が日本記録を出したなら、現実的ではないけど二人が世界記録を出したなら、その二人を選ばねばならないでしょう。
福士選手の名古屋強行出場は、1%でも出られない可能性があるなら潰しておきたいと言うことです。
ちなみに名古屋の結果がさいたま国際以上に悪かった場合どうなるかも興味あります。
ちなみに代表選手の選考レースは以下の通りです。
① 第15回世界陸上競技会選手権大会(2015年8月/北京)
② 第1回さいたま国際マラソン(2015年11月/さいたま)
③ 第35回大阪国際女子マラソン(2016年1月/大阪)
④ 名古屋ウィメンズマラソン2016(2016年3月/名古屋)
また選考基準は以下の通り
A.選考競技会①(世界選手権)の8位以内入賞者で、日本選手最上位1名を内定する。
B.選考競技会②~④において日本人3位以内の選手から、下記の(1)から(2)の優先順位で選考する。
(1) 日本陸連設定記録(2時間22分30秒)を満たした選手。(各最大1名)
(2) 各選考競技会での記録、順位、レース展開、タイム差、気象条件等を総合的に勘案し、本大会で活躍が期待されると評価された選手。
そうなると既にAの選考基準で伊藤舞選手は確定。
世界陸上2015 伊藤舞 7位 2:29:48
残り2枠をさいたま国際と、大阪国際女子が終わった段階でタイム順にすると
大阪国際 福士加世子 1位 2:22:17
大阪国際 堀江美里 2位 2:28:20
さいたま 吉田香織 2位 2:28:43
の順になります。
最後の名古屋で2人が素晴らしい走りをして福士選手より良い走りをするとその2人に決まる可能性はあります。
そこは上にも書きましたが、仮に2時間30分を切れないようなレースになり、該当者がいなくなった時にどうなるか興味があります。
普通の判断であれば、福士選手はもちろん当確で、さいたま国際で日本人1位になった吉田選手になるだろうが、タイム順で選んだら堀江選手になる。
ただ堀江選手は、福士選手に6分差を付けられたのだからBの⑵の条項から考えると吉田選手になるが、過去の選考を見てると何が起こるか分からない。
また、名古屋で日本人選手が2時間27分台のタイムでレース展開が悪く全体順位が悪かったとしたらどうなるだろう?たぶん吉田選手は選ばれない気がする。
もしかすると、福士選手に続いて、吉田選手も名古屋に出て一発勝負的な展開になるかもしれないと思ってます。
それなら、選手の負担も考えて、最初から1レースにしたら良いと思います。
福士選手のコーチは、
名古屋で日本人2人が良いタイムを出したとしても、1人は負けた訳だから選ぶべきではないと話しているが、それが決まっていないから無用な混乱を招くのでしょう。
もし、今回のように複数レースで選考するなら、もっと明確な基準を決めて、思惑的な判断が入らない選考にすべきだと思います。
例えば皇族の王位継承順位みたいに。
あらゆる可能性を考えて、その順番を決めておくだけだから非常にシンプルです。
さあ、どうなるでしょう。
個人的には強いランナーが一堂に集まり競いあうレースを見たいです。
最後にネット上で、世界選手権7位の伊藤舞選手に内定を出したのは陸連の失敗だという記事があるが、選考レースにのっとり伊藤舞選手は勝ち取ったのだから、そんな話はないでしょう。
ちなみに同日開催の大阪ハーフで伊藤舞選手は70’27で優勝しました。