No. 874UTMF完走記⑦ ~幻覚~

UTMFが終わってからまだ走ってません。ゆっくりなら走れるけど何となく気分が乗らないのです。痛みとかはとれてるけど、全身の疲労感(倦怠感)はまだ抜けていません。気分が乗らないのは疲れてるからだし、今は自分の身体を甘やかせます。UTMFの前も遡ると富士五湖100キロ→パラカップハーフ→ハセツネ30K→宮沢湖トレイルフル→立川ハーフ→青梅30キロ→別大→フロストバイトって連戦だし疲労抜きは大事です。また1ヶ月後にはサロマ湖100キロがあるしね。
最近は食べたいものは我慢してません。夕食後のアイスクリームとスナック菓子は毎日です(ーー;)まあ今週はいいかな。。。でも体重を今朝計ったら57キロくらいとベスト体重です。UTMFスタート前は60キロ超えてました。レース後も59キロくらいはあったと思います。レース後って身体が浮腫むのですよね。
週末からボチボチ走り始めてサロマに備えます。今年の目標は2つあり、ひとつは達成したので、もうひとつの目標である100キロ9時間以内を何とか出したいです。
さて、完走記に戻ります。
天子山塊のアプローチから天子岳の途中までの短い区間は試走に行きましたがこの区間の10%くらいの試走なんで基本何も分からないのと一緒です。。
分かっているのは2000m弱の毛無山まで登ってから本栖湖に下りるってこと。
ここまでの100キロは抑えたので、脚は残っているし、ここまで食事もしっかり出来てる。時間もたっぷりある。険しい上りだって一歩一歩登れば頂に辿り着くと考えてレース終盤を楽しむことにしました。
そして疲れたり息が切れたら立ち止まって後続に道を譲りながら天子岳山頂(1330m)を目指した。
途中、STYの友達が脱水気味になりダウンしてたので少し話をした。復活に期待して別れた。脱水症状はキツいです。。天子岳にくる前に無意識に水分を採りすぎたようです(ーー;)
そんなことで休憩しながら進んだので結構時間がかかって天子岳に到着。
しかしまだまだ先は長い。。
暗くなる前に出来るだけ進みたかったのでそこからの緩い下りは走るとこにしました。
この辺りまでは調子良くもう完走した気になっていました。。。しかしだんだん暗くなり更に霧が出てきた頃から徐々に心の中に暗雲が広がってきました(ーー;)
闇夜で霧になったらライトは効かないし前に進めるのか??
最悪霧がひくまで留まった方が良いのではないか?
とか考えた始めた。
おまけに昼間は暑かったのに気温が急激に下がってきた。さらに小雨も降ってきた。雨が降ったら滑りやすく下りは怖い。無事に降りれるだろうか?
もう完走は間違いないって楽観的に考えていたから反動は大きく、襲いかかる不安要素に忘れていた疲労や睡魔も呼び起こされてしまったようです。。。
さらにショックだったのは、途中で貰えるはずだった500ccのペットボトルがなくなっていたこと。
少し多く持っていたのと日中ではないことから最終的には水は余ったのだけど真水が欲しかった(ーー;)
そんなことがあったけど、後ろ向きに考えても仕方ないので、ここまで来たのに脚も内臓もまだ元気なんだと強く思うことで負のスパイラルには巻き込まれないで踏みとどまれた。
予備関門も問題なく通過した。
しかし急な下りは滑る(ーー;)気をつけても滑るから渋滞になった。あと急な上りも怖いと思ったら足がすくむ。。。そんな時は出来るだけ手を使って三点支持で上るか一気に駆け上がった。脚が終わってたらかなり危険だと思った。。
そして上り下りを繰り返して何とか毛無山山頂(1945m)に到達した。そこからしばらく縦走したとこが最高点(1964m)でした。
これであとは本栖湖まで下るだけってホッとしたが、ここからが大変だった。今になって地図を見れば、毛無山から本栖湖までは下り基調は間違いないけどアップダウンが連続している。(毛無山~雨ヶ岳~竜ヶ岳~本栖湖青少年スポーツセンター)ただ私は高低図の印象から下りっぱなしと勝手に思い込んでいた。。毛無山を過ぎても当然ながらアップダウンを繰り返した。下ったと思ったらまた登ってスントアンビットが表示する標高はいっこうに下がらない。
そしてようやく本格的な下り坂に入ったと思ったら粘土質の急坂(雨ヶ丘からの下り坂)でさらに小雨の影響か気をつけても滑る。もう滑って転けるのは仕方ないから腰を低くして降りたり、もう最初からお尻をついて降りたりした。もちろん私だけではないけく前後のランナー含めた大転倒泥んこイベントであった。。私は最低50回は転倒し流石に気持ちが切れてきた。。
下るも下るも辿り着かない(ーー;)
なぜかたまにバスとかホテルみたいのが明るく見えてくる。ようやく着いたか!って思うと蜃気楼のように消えてしまう。。またテレビCMみたいのも見える。。。
幻覚??
いや私だけでなく周りも見えていたから幻覚ではないと思うが何なのか??
そして転倒しながら下る。。
次第に拗ねてきました 笑
まあ今にすれば楽しい??思い出だけどあの時はこんなコースを用意した主催者に腹がたって仕方なかった。。
ようやく粘土地帯を抜けたが、標高を確認するとまだまだ下りきっていない。ただもう下るだけだろうと思った。暗いし周りは迷路のような背の高い草が生い茂った中をグルグル走るから方向感覚もなくなるし、どこに向かっているのかも分からなくなっていた。
そして下るだけと思っていた矢先に、また長い上り(端足峠~竜ヶ岳)に入った。。。ジグザグに登って行く。この辺りになると、ふとこれって現実なのだろうか?それとも夢なのだろうか?それどころか私はホントに生きてるのだろうか?と不安になってきた。
(笑い話でなくホントに。。。)
ほっぺを叩けば痛い。。
でもそれが夢でない証拠にはならない。。そんな時にスントアンビットのいろんな機能をいろいろ表示させながらペースとか標高とかスタートからのタイムとか時刻とかを何度も見直して頭で辻褄があうか計算してようやく現実であると分かる。
ジグザグに登りきったら、また迷路のようなとこに迷い込んだ。ホント過去にない不思議な感覚だった。現実なんだけど仮想の世界のような。現実感がないのです。まあ現実感のないような過酷なコースを1日半も走ってるのだから仕方ないか。。。
そしてようやく係員がいて案内に従って曲がった。その時点で本栖湖のエイドは近いものと思っていた。。
がこれも勝手な思い込みで、そこから永遠と続くと思われるようなクネクネ下り坂と滑りやすい階段に辟易した。。ここも粘土質で何回も転倒した(ーー;)
主催者はなんて粘土好きなんだ~!!って怒りがおさまらなかった。。
気持ちが完全に下がってくると脚も痛くなり走れないからトボトボ下った。なんか無性に寂しい気持ちになってました。
そしてようやくエイドの明かりが見えてきたと同時にスタッフの大きな声が聞こえてきた。 
「滑りやすいから気をつけてください!!」
何をいまさらそんなことを言う!!
ってその時は無性に腹がたった。
睡眠不足と疲労からもう限界に近付いていたのだろう。
スタッフの方は寒い中、一生懸命ランナーの安全のために頑張っているのに。。。
レース翌日になると、そんな気持ちになった自分と思い遣りを忘れた自分に腹が立って仕方なかった。。
そして限界ギリギリの怖さを知りました。
AS9
タイム
35:40:46
区間タイム
13:06:48
時刻
02:40:46
順位
378
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