No. 2309野辺山100キロウルトラマラソン区間タイムシュミレーション
野辺山100キロウルトラマラソンのタイム設定などで初めて走るコースの目標タイムを考えてみました。
もちろん目標タイムは目安ですから、このタイムで走れるかどうかは分かりません。逆にもっと速く走れるかもしれませんし、気象コンディションや自分のコンディションでも大きく変わってきます。
なぜ目標タイムを立てるかと言えばペース設定を考えるためです。
サロマ湖ウルトラのようなフラットなコースであれば疲労度や暑くなる時間帯のタイムロスを計算すれば良いのですが、アップダウンの激しい野辺山はアップダウンを織り込んだペース設定が必要になります。
もちろんペースを考えないで最後まで気持ちよく走れるならベストですが、やはり指標や目安は必要です。せめて50キロ通過は4時間30分とか、馬越峠の登りが始まるまでは◯時間で行くとかイメージ出来ていれば走りやすいと思います。
先日高低図だけ見て区間タイムのイメージを書きましたが、そのタイムにエイド休憩10キロごとに1分30秒(一部区間は2分)を加えたタイムを出してみました。
55’30
66’30
50’30
50’30
49’00
57’30
57’30
78’00
58’30
61’30
トータル 9時間45分
当然ながらこのペースは高低図に現れない細かいアップダウンを考えてないので、こんなペースでは走れないことは分かっています。そこでエクセルを使ってある作業を行いました。
何をしたかというとこんな作業です。
・昨年の男子20位までの通過タイムをエクセルに打ち込んだ。
・上記データを元に10キロ毎の区間タイムを出した。
・その上でゴールタイムに占める10キロ毎の区間タイムの比率を出した。
→イーブンペースなら10%になります。
ここまで出したら眺めてみました。
すると50キロ通過タイムのゴールタイムに占める比率は43.02%〜47.93%であることが分かりました。
20人の平均は45.89%です。
また馬越峠のある70キロからの10キロは平均して12.02%を使い、ラスト10キロも11.55%を費やしていることも分かりました。
ちなみに20位のタイムは9時間11分42秒ですが、そのタイムを狙っているわけではありません。
なぜ上位20人で計算したかと言えば上位に入っている方は上手に走っているからです。基本潰れたら上位には入れません。本当はサブテン全員を計算したいのだけど入力が面倒なので今回は20人にしました。
また私が欲しいのは何分で走ったというタイムではなく比率です。
次に上位に入った方でも優勝や入賞を狙って前半アグレッシブに入った方もいます。大崩れはしていませんが50キロまでの比率が45%未満の4人の方のデータを外しました。
その結果10キロ毎の比率はこんな感じになりました。
8.99%→10.11%→9.16%→9.06%→
8.63%→10.13%→10.81%→12.01%→
9.57%→11.53%
おそらくサブテンをギリギリ達成した方も大きくは乖離していないと思います。
次に目標タイムに設定した9時間45分をその10キロ毎の比率で按分したところ、こんなタイムが出ました。
52’35
59’07
53’34
53’01
50’30
59’14
63’14
70’16
56’00
67’28
トータル 9時間45分
最初にイメージした区間タイムと比較すると登りは遅過ぎて、下りは速すぎました。また60キロから70キロとラスト10キロを甘く見ていました。おそらく高低図に現れない小刻みなアップダウンがあるのでしょう。
上記ペースで走ると50キロ通過は4時間28分程度ですから、レース当日は4時間半を越えないようなペース感覚で行こうと思います。チャレンジ富士五湖は前半信号待ちが結構ありながら4時間10分ほどで走りましたから4時間半であれば余裕を持って走れるタイムだと思います。
逆に余裕を持って4時間半で走れないなら、そもそも9時間45分は難しいということでしょう。ぎりぎりサブテン狙いなら4時間35分くらいですね。
上記比率はサブテンを狙うランナーにだけ有効なわけではなく、11時間切りや12時間切りを狙う方にも有効だと思いますので計算してみてください。
ただし制限時間ギリギリの完走を狙う方は関門時間との付け合わせはしっかりやってください。
だいぶイメージ出来るようになってきました。
次回は補給計画について考えてみます。