No. 1243ゆっくり長く走る効用
最近、ランニングを始めたばかりの方やフルマラソンにチャレンジしたいと言う方からどんな練習をしたらいいか聞かれます。
そんな時は可能な限り、運動歴や故障歴、どれだけ練習出来るか、中期的、長期的にどんなランナーになりたいかとか聞いた上で参考として意見を伝えます。
そのような相談を受ける時に感じるのは、雑誌やハウツウ本の影響からまだ走り初めて間もないのに速くなるためにスピード練習をしたいって方が多いと言うことです。
一概に良い悪いは言えません。なぜなら人それぞれ顔が違うように骨格や筋肉が違うし疲労を溜めやすい人や溜めにくい人もいるからです。
ただ初心者ランナーは自分の身体と対話出来るまではスピード練習はしない方がいいです。
スピード練習ってインターバルとかだけではありません。スピードはそれぞれ違いますから呼吸がかなり激しくなるくらいのスピードと思ってください。
前にも書きましたがスピードが出ると着地の衝撃も大きくなる。
初心者はその衝撃に耐えれる筋肉等を備えてないので故障に繋がります。
故障って簡単に思わないでください。
すぐに走れるようになる故障ならまだいいです。
中には数ヵ月走れない故障や、場合によっては治らない故障だってあります。
経験を積んでく過程で、この痛みはヤバイ痛みなのかそうでないかも分かってきますが、初心者は分からないから無理しちゃう。
疲労の抜き方やケアの仕方もわからない。
シューズがあってないかもしれないし、正しい履き方が出来てないかもしれない。
ではどんな練習をしたら良いかと言うと、ゆっくり走ってください。
ゆっくりと言っても人それぞれですが、呼吸が乱れないくらいがいいです。
一例を上げると
皇居一周を35分で楽に走れたとします。
次は33分で走ったら楽ではないけど走れた。もっとスピードは出せると感じた。
そして次回は30分を切りを目指して走った。相当きつかったが何とか走れた。
これを続けてくとだいたい故障します。
一周35分が楽すぎたなら33分に上げるのはいいでしょう。でもそこからは33分のまま距離を伸ばしたらどうでしょうか?
10キロ、15キロってね。
5キロ33分ペースで15キロ走れればだいたいのハーフマラソンを制限時間内で走れます。このペースだと2時間20分弱。スタートのロスがあっても2時間半です。
そしてゆっくりなら20キロ走れるようになれば身体も強くなってきます。あと走ると痛くなる場所とかも分かってきます。そのレベルになってからスピードを徐々に上げていけば故障も予防できます。
走り始めていきなり高い目標を掲げて無理するより、最初はマッタリと身体作りから入った方が長い目でみると速くなれると思います。その方が楽しいしね。
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自分も走歴10年を越えているのに、
基本を忘れて、この夏から故障に
悩まされています。
そんな時に支えになるのが、やっぱり
疲労抜きのスロージョグですね。
練習でスピードのメリハリをつける!
つい忘れがちですが、大切ですね。