No. 1041リスクを考える。

リスクって言葉を知らない人はいないくらい一般的な言葉だと思います。  
ようは何かをする、もしくは何かをしないこと(不作為)によって本人もしくは関係者に事故や損などマイナスイベントが降りかかるってことでしょうか。。
ビジネスだけではなく日常生活にもいろんなリスクが取り巻いていますが、そんな大きな話ではなくランニングの範疇に絞って少し書いてみます。
そもそもランニングをすること自体がリスクだと思います 笑
悲しい事故だと、ランニング中に熱中症や心不全で亡くなったなんてのはランニングをしてなければ遭わなかった可能性が大きい。そこまでの事故でなくても腰を痛めた脚を痛めたとかランニングをすることで故障が生じることも多々あります。
でもランニングをする前は生活習慣病のデパートのような身体がランニングをすることで、その危機を脱したなんてこともあります。また仕事中心の生活に生きがいを感じなくなり精神的に参ってしまった方が走ることにより、「人生って楽しい!」って思えるようになったりもします。 
こんな風にランニングをすることにより発生するリスクはあるけど、ランニングをしないことによるリスクもある。もしくはランニングすることにより人生が楽しくなるって効能が発生したりします。
まあ、身体のためにランニングをするなら、楽しく走るくらいが良いと思います。週に2回くらい5キロのんびり走るくらいでしょうか。。
やればやるだけ身体に悪いです(__;)
まあ、フルマラソンまではいいけどウルトラマラソンなんてホント身体に悪いです。女性でも足の爪10本おさらばしたなんて人います(__;) 夏にサンダル履けないって嘆いていました。。。まあ全部は珍しいけど数本おさらばした人は普通にいます。
またトレイルレースなんて、山を走るわけだから、街を走る100倍くらいケガするリスクがあると思います。実際街中を走っていれば転ぶことなんて滅多にないけど、トレイルでは気をつけていても転ぶ時は転ぶ。スズメバチはいるし、マムシや熊や急激な気象変化、崖から転落、遭難。。。こんな重大リスクを考えたらホント怖くなります。特に夜間走行は危険度が増します。
そんな危険なことをなんでするのか?
おかしい人達。。。
って思ってる方は多いと思います。
なんでやるかは人それぞれだと思うけど、私は単純にやってみたいから。自分がどこまでできるのか試してみたいから。困難なことほど達成感は大きいから。もちろん危険は承知です。
登山家が生命の危機が非常に大きな登山にチャレンジするのに近いと思います。
人生にはリスクはツキモノだし、何でもかんでもリスクから逃げていったらチャンスを逃がしてしまうことだってあるし、後々なんでしなかったのかな。。。って後悔することになることもあると思います。
私は何かするときに発生するリスクを考えて、やるべきか、やらないべきか、先送りするか判断します。
判断基準は簡単です。リスクの大きさです。そのリスクを私が受け入れることが出来るかどうか。
もちろん死亡リスクを受け入れることなんて出来ません。でもどんなことが死亡に結びつくのか考えます。街を歩いていても自動車にひかれることもありますから、どの程度の確率かも判断材料にします。だからロッククライミングのような登山は多分出来ません。リスクを許容出来ないからです。
あとリスクを軽減出来ないかも考えます。例えば暗闇のトレイルを走るなんて危険過ぎると、そのリスクを許容出来ないなら、暗くなったら走らないで歩き通すとかです。
私はUTMFは楽しみでしたが、やはりケガは怖かった。。特に何かあった時にすぐに医療行為が受けられない天子山塊は怖かった。そこで私がリスク軽減を図ったのは、天子山塊で耐えうる装備や補給物を持つことで重量は増すけどしっかり用意しました。あと天子山塊に入る前の段階で脚が半分終わってるなんて状態なら踏ん張りがきかずに大変危険と思ったので、天子山塊に至る102キロまではアップのつもりで進みました。そこまではタイムなんて関係なく体力温存が最大のテーマでした。とは言え疲れてましたけどね 笑 でも脚は元気でしたよ。
ちょっと話の視点をもう少し身近な話題に切り替えます。
レース前に風邪をひきました。医者にいったらレースなんて絶対ダメと言われた。ただ前日には熱もひいたし体調は万全ではないけど普通に走れると思う。そしてせっかくのレースだから出たい。。どうしよう。。って悩んだことがある方多いと思います。
まず医師は聞いてもいいなんて言うはずはありません。言って体調悪化させたら医師としての責任に問われるから90%平気と思っていても無理は止めなさいと言うと思いますし、それが医師としては当然だと思います。またレースに出て具合が悪くなったら運営にも多大な迷惑がかかる。
その辺のことを考えた上で、何かあった時のリスクが自分の許容範囲かどうかを自分で判断するしかないと思います。
私の判断基準はまずは熱が平熱に戻ってるかどうかと下痢は大丈夫かです。そして途中で急激に悪くなる恐れがないかです。
(それ以前にこのレースはこんな状態でも走りたいレースなのか?とか、次にメインレースが控えていたら影響が出ないかとかも考えます。)
走るって行為はすごく体温が上がります。多分39度を超してるのではないかと思います。だから走る前から熱が高いのは非常に危険です。あと走ることは脱水との戦いです。また下痢も脱水との戦いです。だから止めた方がいいです。と言うかレース中に急にきたらヤバいですよね 笑
 
という私も別大前に風邪が長引き抗生物質を飲んでしまったことから下痢にもなりました。。ただレース当日には熱もなく下痢も収まったので走りました。もちろん体力はかなり落ちてるので安全なペースで走りましたけどね。
次に故障はどうでしょうか?
走り込んでるランナーなら大なり小なり故障を抱えていると思います。私も足底と腰は故障に至っていないという状況なのでしっかりケアはしてるし、少しの変化にも気をつけています。
ある仲間は足底筋膜炎で練習でさえ走るたびに足が痛むような状態なのに、サブスリーだしウルトラも走ります。私がなんでそんなに痛いのにやるのって聞いたら「走りたいから」って一言。詳しく聞いたら治療のしようもなく、痛いけど特に悪化もしないとのこと。でも私なら出来ないな(__;)
でも友達はしっかり自分の状態を把握して、リスクも分かった上で受け入れている。
故障で厄介なのは痛いけど調べても原因が見つからない症状です。痛くなる原因が分かれば対処出来るし、その原因を取り除けば痛みはとれて今まで通り走れるようになる。ただ原因が分からないのはホント困る。だっていつになったら痛みはなくなるのか分からないから。もしかしたらずっと治らないのではなんて考えてしまう。私ならまずは痛みが引くまで練習を休みます。でも原因が分からないまま痛みがなかなか引かないのなら、医師に相談します。
もちろん走ってもいいですか?なんて聞かない。止めた方がいいって答えしか返ってこないから。原因が分からないのだから医師なら当然の答えです。 
そんな時は、自分の判断で軽く走ってみるかもしれません。仮に走るとどんな悪影響が出るか教えてください。と聞きます。また自分の判断で走るとしたら、どんなことに気をつけたらいいですか?って聞きます。医師が回答してくれないなら信頼のおける整体で聞きます。
その上でその悪影響を受け入れられることなのかどうかを判断します。
私は医療とは無関係の仕事をしてるから詳しいことは分かりませんが、そもそも痛みがあるってことは原因があるはずです。原因の大半はケガに代表される外的な力が加わったことによるものと、病気のように身体の内側からくるものです。ただそれ以外に精神とか神経的なことが原因で痛みが出ることもあるようです。
痛みは出るけど、取りあえず悪化はしないし、また休んでいても痛みがとれる見込みがたたないなら、私は痛みが出来るだけでないように例えばテーピングを貼って軽く走ってみます。
痛みが出なければ徐々に練習強度を上げるし、痛みが出れば痛みが出た状況とか箇所とか詳細なことを医師に伝えます。それで原因が分かるかもしれない。また、精神的なとこから痛みが発生したなら走ることで走れないストレスから解放され、また走れた自分に自信がついて痛みが消えちゃうなんてこともあるかもしれない。 
もちろん医師から走ったら相当悪化しちゃうよ。なんて言われないことが前提だけど、そもそも原因が分からないなら相当悪化するっていう根拠もないから言わないかな。
あ、これって故障の原因や箇所が明確で安静にしてるしかないってケースじゃだめですよ。。
こういうことは一例だけど走ることで、いろんなリスクに直面します。その時は何となく怖いって直感も大事だけど、どのような悪影響がどのくらい出るのかを把握して、それと自分の価値観(生き様)と天秤にかけて許容できるリスクならやる。許容できなければやらない。またやるならリスクを極小化する努力をするってことでしょうか。
故障や体調不良でなくても、例えば私が信越五岳をランシューで走るかなんてのも、どんなリスクがあるかをいろんな方の話から理解して受け入れるかどうかだしね。
結局は他人の判断に任せず、他人の意見は参考にして最終的にどうするかは自分で決めるってことだと思います。
簡単に書くつもりが長くなってしまいました。。。
あ、風邪ひいてるのにレースに出て重大事故になった時に、私のこのブログを読んだからなんて言わないでくださいね 笑 自分で判断したことは自分の責任です。。
だから私も石川さんから信越五岳はランシューで走れるよって言われたけど失敗したなんてことになっても、最終的に判断した私以外の誰のせいでもありません。当たり前だけどね。
いろいろ書いてみて、一番怖いのは分からないリスクだとおもいます。あそこは危険な場所だけど何が危険か分からないとか、その先のルートが明確でないとか。リスクが分かれば対処したり、回避したり出来るけど、分からないのでは対処しようがないから。

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