No. 2227トレイルランナー 上田瑠偉 第五話
ランニングタウンで上田瑠偉選手の連載をスタートして大きな反響をいただいています。
トレイルランナーで上田瑠偉選手のことを知らない人はいないだろうけど、今回の連載で上田瑠偉という素晴らしいランナーのことを知っていただけたら嬉しいです。
第五話は高校を卒業してからの進路決定の時の振り返りから始まります。
彼が語った
「自分自身故障することなく継続して練習できれば結果は出せると思っていましたし、佐久長聖を卒業したら箱根駅伝を目指すのは当たり前のことだと思ってました。」
という下りには自分はもっと走れるという気持ちと、名門校キャプテンであったランナーとしてのプライドが滲み出てくる。
しかし彼は三年間思うように走れない苦悩と戦ってきた。走ることが好きな彼にとって走れないことがどれだけ辛かったのかは言葉にできない。
そして彼はプライドや打算ではなく、自分自身にとって何がベストかを考え、箱根駅伝を目指すのではなく同好会で走ることを決断したのです。
この決断が正しかったかどうかなんて、誰も分からない。もしかしたら大学競走部では故障せず才能を開花し箱根駅伝を走っているかもしれない。
逆に走るのを止めているかもしれない。
ひとつ確実なことは、この時の決断がなければハセツネで驚異の新記録を出した上田瑠偉はいなかったということ。
でも思うのは彼がトレイルに出会うことなくトレイル界の若きスター選手になっていなかったとしても、この決断を後悔することはなかったと思う。なぜなら自分で決めたことですから。。