No. 2630野辺山ウルトラ71キロ結果
距離 70.62km
総上昇量 1327m
総下降量 1509m
ピッチ 181spm
カロリー 4375kcal
タイム 6:39:27
順位 7位
【レース前予想】
レース10日前に、今年はこのくらいで走れるだろうというタイムの目安とチャレンジングな目安の二つをアップしましたが、昨年並みの気温が前提の設定でしたので、実際は少し抑えて走りました。
10日前に走れるであろうと考えた目安はこんな感じでした。昨年の通過タイム→今年の目安です。
51’45→50’00
65’09→60’00
55’54→52’00
55’46→52’00
48’42→48’00
58’58→55’00
65’52→60’00
6’00→5’00
ゴールタイム予測 6時間22分
【区間タイム】
しかし、実際の1kmごとラップはこんな感じでした。
自動ラップにしましたが、10キロごとの計測地点でラップを押しているので、5つ目の数字はバラツキがあります。
4’32-4’33-4’45-4’40-4’35 0:23:07
4’53-5’04-5’07-5’53-8’14 0:52:20
6’49-7’22-7’37-5’43-7’13 1:27:07
6’12-7’26-6’24-6’37-5’20 1:59:09
5’11-5’04-4’42-4’30-3’35 2:22:14
5’50-5’30-6’02-6’44-2’46 2:49:08
4’58-4’31-4’33-6’56-4’48 3:14:57
7’26-5’26-5’24-4’43-4’33 3:42:32
5’16-4’47-5’38-4’23-4’42 4:07:21
4’15-4’41-5’06-4’49-5’30 4:31:46
5’53-5’19-5’36-5’47-7’05 5:01:30
6’09-6’15-6’04-6’12-6’15 5:32:28
5’15-5’14-5’31-6’06-6’45 6:01:22
6’30-7’33-5’22-7’03-6’57-1’38 6:36:29
2’58 6:39:27
【使用アイテムなど】
ウルプロのチームウェア上下に、アーム、ゲイター、ソックスはアールエル。
ウェアに安全ピンで穴を開けたくないから、ベルト式ポーチにゼッケンを付けました。
シューズはアディゼロJAPAN復刻版に、キャタピランをセットしました。
サプリメントは顆粒スティックも持ちましたが、結局アスリチューンオンリーでした。
スタート前に、アスリチューン・ポケットエナジー(黒)と、エナゲイン(赤)を飲んで、黒3、赤2持ってスタートし、42キロで黒2、赤2補充しました。
高濃度酸素水 ランプラスウォーターで、前々日から暑さによる熱中症、脱水症予防のためにウォーターローディングをしました。
また、中々良くならないどころか、痛い左肩は悪化しないようにテーピングをケッズトレーナーで貼ってもらいました。
また、足底の痛みがせめて50キロくらいまで出ないようにテーピングを貼りました。この貼り方は前スネにも張りがある方にオススメです。
【レース展開】
上記の1キロごとラップでは、見にくいので10キロごとに集約して、昨年のラップ→目安のタイム→実際のタイムに並べて、レースを振り返ります。
スタート〜10キロ
51’45→50’00→52’22
タイムロス10秒以内でスタートし、入りの5キロは23分とまずまずのペースで入りましたが、標高が高いからか心拍数は上がっていました。そこからロードの上り基調になると、そのペースも維持するのが厳しいので、ペースを落ち着けました。
肩の動きが悪いので、上りは走りにくいです。
普段はトイレに行くことは滅多にありませんが、今回はスタート直後から行きたくなったので10キロ手前で入りました。ちょうど全部埋まったとこだったので多少ロスはありました。
結果、目標目安どころか、昨年より遅い。
今回は日中かなり暑くなることは分かっているので、暑くなる前にある程度走っておきたかったが、身体の動きがすごく悪い。
10-20キロ
65’09→60’00→66’47
林道区間に入ると、昨年より傾斜がキツく感じた。私は足首の可動域は極めて狭いので、この傾斜くらいの道に足裏をベッタリ付けると、重力に対して真っ直ぐ立てません。後傾してしまいます。ロード区間であれば母子球で接地し踵を付けるイメージを持たずに走るので前傾を保って走るので、坂は苦手ではありませんが、砂利道はグリップが悪いのと、慣れてないので苦手です。
踵を付けて前傾しようと走るからアキレス腱に負担がかかり痛くなってきました。
昨年はこの区間から積極的に歩きましたが、今年は基本走ったにも関わらず、昨年より遅い。。
ラップ集計して気付きました。
確かに今回のような走りならガシガシ歩くのとたいしてペースは変わらないし、昨年は走る時は踵を付かずに一気に走ったから通算すると、昨年のような走り方の方が速かったのです。
この辺りでブログを読んでいらっしゃる方から、設定より遅いですね。と言われる始末。
確かに遅い。ここは暑さは関係ないから単純に走力の問題。
20-30キロ
55’54→52’00→49’59
最高点を越えてからのアップダウンは頑張りました。昨年は序盤の下りは脚を温存するために抑えましたが、今回は71キロで終わるのだから抑えずに行きました。
ただ、昨年と比べてこんなに速いイメージはないので、上の区間にタイムが少し入ってしまっているのかもしれません。
30-40キロ
55’46→52’00→53’24
この辺りから徐々に暑くなってきました。設定までは上げられなかったけど、昨年よりは2分ちょい速い。
40-50キロ
48’42→48’00→49’14
フル通過は昨年より5分くらい速いが、思ったようには上げられない。40キロを過ぎた辺りから日差しが厳しくなってきた。50キロまでの下りは飛ばしたつもりだけど、昨年より遅い。この辺りから筒状スカーフを頭に持っていって、水をかぶり始めた。
50-60キロ
58’58→55’00→60’42
この区間に唯一のすれ違いができる箇所がある。
スタートしてから、周りは100キロのゼッケンばかりで、71キロのゼッケンはほとんど見かけないので、自分の順位は全く分からない。しかし、昨年の入賞タイムは5位までが5時間台で、6位は6時間5分だから、私の考えた設定タイムでは全然届かないし、その設定タイムでも全く走れてないのだから、10番台くらいと思っていました。そして何とか1桁順位になれればと。。
折り返し区間に入ってすれ違うランナーのゼッケンの色に注目しました。
まずはウルプロの大島さんとすれ違う。潰れてしまったと大島さんは話していた。大島さんの前に何人いるか分からないが、潰れたと話しているのだから数人はいるのだろう。
しばらくして、ますけんとすれ違う。その後、一定間隔で、3人の71キロランナーとすれ違い、私も折り返した。
大島さんの前に5人いるなら11番。
1人なら7番です。
折り返して後続ランナーをチェックすると、71キロランナーで勢いよくペースアップしているランナーはいなかった。
折り返してからは下り基調だから、少しペースを、上げて前を追う。すれ違った時の間隔を考えると、それぞれ結構差が開いている。
私も暑さにだいぶやられてきたので、ペースアップは出来ないが、ペース維持はなんとか出来そう。前が潰れるかどうかで順位は上がるが、前提として私が粘らねばならない。
ふと前方に71キロのグリーンゼッケンが見えた。暑さにやられたのか歩いていたので難なく抜かした。
この区間は昨年も遅かったが、今年はさらに遅い。しかし暑さが違うからまあ仕方がない。喉もすぐに乾く。セミナーやブログに空のソフトフラスクを持ってエイドだけでは水が足りないと思ったらフラスクに水を入れて走ってと書いたからか、結構持っている人もいたし、これ役立ってますと声をかけていただいた。
しかし、私は71キロだし、フラスクに水を補充している時間は無駄と判断し、42キロのドロップバッグに預けたソフトフラスクは持たなかった。
水かぶりにも、あったら良かったと思ったが、ないものは仕方がない。
60-70キロ
65’52→60’00→64’01
ラスト10キロだから頑張りどころだけど、上りになると頑張れない。アスリチューンはとっていたが、今回はエイドではほとんど食べてないので多少ガス欠気味だったかもしれない。食べたのはしるこに入った白玉1個と、フルーツを数欠片だけ。
6時間30分も切れそうにない。
また、エイド間が長いし、頭がクラクラくる。キツイ坂は早歩きを混じえて登る。ラスト5キロを切り、前にも71キロゼッケンは見えないし、後ろにも見えない。
55キロくらいから痛くなりはじめた足底の痛みが少しづつ強くなるが、思考力が鈍くなっているのか余り気にならない。この頃は安全にこのままゴール出来ればよいとだけしか考えていなかった。視界にいない前を走る71キロランナーを追いかけようという気持ちもなくなっていた。
ラスト2キロを切ったあたりか、もっと先なのか。
後ろを振り返ると、さっきまでいなかった71キロランナーがかなり近くまで追いついている。私が途中で抜いたランナーなのかどうかは分からない。
最後の力を振り絞り上り坂を走るも背後の気配は近づいてきて、70キロ手前ではすぐ後ろに迫ってきた。
そこで抜かれたら付いて行き、ラストで差し返そうなんて考えていたら、勢いよく抜かれ、一気に50mくらい差を付けられてしまった。
70キロ-ゴール
6’00→5’00→2’58
食いつくも距離は縮まらない。そのランナーも疲れているのが分かるが懸命に走っている。70キロを通過した直後に、スタッフに残り距離を聞いたらすぐそこに見えますと。
確かにゲートが見える。ありったけの力を振り絞ってゴールを目指すも距離が足りなかった。
この時は、そのランナーと入賞争いをしていたとはお互い思ってもいなかったようだ。
ゴールして給水に行こうとすると、係員から入賞の説明があるからと言われ、驚いた。
そしてゴール地点に戻ると、前のランナーが6位で私は入賞圏外が分かり、説明は不要でした。そのランナーも入賞と聞いて驚いていた。
入賞のチャンスを逃したのは悔しいが、このタイムでは仕方がない。
もう少し頑張れたのではないか思う気持ちもあるが、力がなかっただけ。
ゴール後の動画を見ると、こんな感じでグッタリしていました。
その後、風呂に入っていると立ち眩みが何度となく襲ってきた。やはりガス欠だった。
アスリチューンは気持ち悪くならずに飲めていたのだから、エイドで何もとらないなら、もう少し積極的にとれば良かった。サロマ湖へ向けて良い経験になりました。
風呂に入ってさっぱりしたら、気持ちを、ウルトラプロジェクト代表、そしてウルトラセミナー講師に切り替えて、それぞれのランナーを応援しました。
ゴール地点にウルトラプロジェクトメンバーの黄色迷彩のウェアが見えるたびに嬉しかったです。
結果、100キロの部において、ウルトラプロジェクトメンバーは5人中4人完走。ウルトラセミナー参加者を含めると20人中16人完走となりました。
20人中16人は野辺山ウルトラマラソンの完走歴のない方々ですから、このコンディションの中での完走は素晴らしい。
ウルトラセミナー野辺山対策参加者の結果と感想に、書きましたが、ゴール出来なかった方から、ゴール後に来年は頑張ると報告があったのは本当に嬉しかったです。
自分自身のタイムや走りには不満ですが、久々の1桁順位だったわけですから、やはり過酷なレースだったわけです。
野辺山ウルトラマラソンはタイムが狙えるレースでは、ありませんが他のレースにない魅力があります。
来年はもっと多くのウルトラプロジェクトメンバーで参加したいと思います。