No. 2456痛みなく走るために〜初フルチャレンジャー編〜
フォームが変われば走りが変わる
で紹介したアユミさんは、練習する前と、簡単なアドバイスの後で、走りがこんな風に変わりました。
また、左膝の腸頸靱帯が痛いのは、直接的には、このガニ股が原因ですが、それを走りながら治すのは至難の技です。
また、彼女がなぜガニ股になるかを考えたところ、そもそもの体型よりも、上体をほとんど使えていないのが原因ではないかと考え、まずは上体の使い方を中心にアプローチしました。
その結果、二枚目の画像のように、真っ直ぐ接地出来るようになり、また腰高なフォームを意識することが出来るようになりました。
その辺りは一行目のリンクで前話を読んでください。
そして、彼女に宿題を3つ出しました。
一つは、このガニ股を治すために、普段の生活で、道路のタイルやラインが目に入ったら、真っ直ぐに足をつきながら歩くことと、階段の上りでも真っ直ぐ足を出すようにするです。
私はこれで、ガニ股をなおしました。
二つ目は、腕振りを自宅の鏡前でやることです。元々使えてないのだから、最初は違和感あるし、筋肉痛になりますが、自宅で練習することで無意識に引けるようになるし、可動域も広がってきます。彼女はトレランをするので、いつもザッグを背負うことから、張りが強くなるし、また動かしにくくなるので、ほぐす意味からも効果があります。
三つ目は、痛みが出にくいフォームを作りつつも、現在の痛みの原因になってる張りを取ることです。
セルフケアも教えましたが、斑尾を走るためには、トレーナーに任せた方が良いので、ケッズを紹介しました。
本日行ったようです。
このあたりのことを紹介します。挨拶やお礼の言葉は外してます。
ケア後第一声
今、◯◯さんにやっていただきました…身体が軽くなりました…だいぶ張ってる、と言われました。なんだか身体がぼーっとしますね…!
私から
鍼も、やったのですか?たぶん今日は身体が重々だけど、明日には軽くなってると思います。練習したら身体をしっかりケアする。そしたらまたしっかり練習出来ます。よい流れを作りましょう。
アユミさんより
鍼も2本程やってもらいました。なんだか身体がぼんやりと重いですね…!膝のストレッチ、股関節のストレッチ教えてもらい、写真も撮ってもらいました。
◯◯さんにはお世話になりました…痛くて声出しまくりました…(笑)でもほんと、勉強にもなったし、遠かったですが頑張って来て本当よかったです!
私から
フォームを変えて痛みの現況を変えて、また今、残っている張りや痛みを取り除けば走れるはずです。速くなるって練習だけではないのですよ。その画像は、どこに効くストレッチですか?またちょうけいを痛めた原因についてなんと説明してくれましたか?
アユミさん
ただ走るだけではなく、ケアが大事なのだということがわかりました…。股関節のストレッチだそうです。走る前後にやってみてくださいとのことでした。ちょうけいは疲れて腰が落ちて、膝が開くからではないかとのことでした。やはり左の脚のゆがみもかなりあるようです。前ももの張りがすごいそうです。股関節がうまく動かせるとよいとのことでした!
私から
前腿の張りはトレランの張りですが、やはり、ちょうけいの痛みの原因は前に話した通りですから直していこう。腕がしっかり振れるようになると腹筋も使えるようになり、股関節の動きも連動していきます。先日の話に繋がるでしょ。その後宿題は?
アユミさん
今、どこ歩く時も線を意識して歩くようにしています!!腕振りも毎夜鏡の前で復習しています!!勇気を振り絞って、図々しいお願いをして、よかったです…
以上
良い流れになっています。
まずは今の痛みが出ないようにケアしてから、本格的な練習をするように伝えました。
その後は、痛みが出にくい、また効率よく走れるフォームになるように試行錯誤しながら、本人が意識して変えていきます。もちろん私も手伝いますが、本人の意識が足りないと再現性が高まりません。
彼女は一生懸命だから大丈夫でしょう。
単にカッコよく走りたいだけなら、フォームを変える必要はないと思います。
もっと効率よく走りたい
痛みが出なければもっとランニングが楽しめる
と言った理由があるなら、頑張れるのではないでしょうか?やはり目的意識です。
効率よいフォームや、痛みが出にくいフォームは、上下動が少なく、左右のブレがなく、左右差のないフォームですから美しいです。
アユミさんの成長をしばらく見ていきたいと思います。
私は頑張る人を応援したい。笑顔になれるランナーを少しでも増やしたいと思っています。
サイトの記事も、少しでも多くのランナーが笑顔になればと作ってます。
安全に快適にランニングを楽しめる環境作りのために (⇦クリック下さい)
この取り組みも、その一環です。
ランナーが安全に快適に走れる環境になれば、ランナーは笑顔になれると思います。そんな社会の第一歩になればと思っています。
一緒にそんな社会にしていきましょう。