No. 2448フォームが変わると走りが変わる。
サブスリーランナーのカトマリさんと、土曜日に一緒に練習しました。
私は、先週走った雨中の筑波連山70キロで少し風邪をひいたようで、長引かせないように、水曜日に皇居で10キロ以下の軽いジョグをしただけで、練習会への参加も回避していました。
脚の張りもあったので、骨休めにはなったと思います。
土曜日の約束も、朝起きて体調悪ければキャンセルというワガママな条件に応じていただき走ることにしました。
実はその前週も一緒に走りました。
その時、動画に撮った画像を見ながら、いろいろ感じてもらいました。
女性でサブスリーランナーですから、いろいろなコーチからアドバイスを受けることができる立場にいて、フォームに関してもいろんなアドバイスを受けていました。
本人曰く、それぞれ言うことが違うから、どれが正しいのか迷うこともあったとか。
また、最近の練習についても、いろいろ悩んでいるようです。
その彼女に動画を見せたら、カッコ悪いと唖然としていました。認識はしていたけどこれ程酷いとは。。。とか
ちなみに濃いパープルのウェアが前回の動画を切り取った画像で、薄いパープルが今回の画像です。
まず前回、練習前に動画を撮りました。後ほどYouTubeに掲載して、動画で見れるようにします。
ダメという訳ではないけど、右腕が思い切り外側に開いていました。
本人曰く、卓球やテニスみたいと。動画で見るとホントそんな感じです。
ただ、腕振りはトップ選手でも個性的な方はいます。バランスを取るだけで良いというコーチもいます。私も、しっかり走れているなら、さほど気にすることがないと思ってます。
ただ、動画を撮る中で遅いスピードになると途端に腰が落ちるフォームになったり、気になる部分が結構ありました。
スピードが出るとこんなダイナミックなカッコいいフォームになるのです。さすがサブスリーみたいな。
その辺りのことを私も認識し、本人も認識した上で共通認識をもち練習を始めました。今までコーチに腕振りについては何度も指摘をされたようですが、私は接地で地面をしっかり押すことだけイメージして走ってもらいました。
ちなみに接地については、接地時間を短くするように言われたことはあるけど、しっかり押すとか、どうすれば押せるとかはなかったようです。そこで接地したらすぐに巻き上げるような意識を持ってしまったのか十分に地面を押さないまま引きあげていました。
その他、腹筋は強いのに上手く使えてないようにも感じました。
前回も、今回も一緒ですが、
どこが悪いから形を治すのではなく
どうしたら、そういった動きが出来るのかを伝えるだけでもなく
一緒に試行錯誤していきました。
その結果、練習後にはかなりイメージに近い走りになったようです。本人もあまりの変化に驚いていました。
また、上の画像のように左脚で地面を押して後ろに行く時のフォームは綺麗です。上体もしっかり連動してます。
しかし、逆脚は何だかバランスがわるい。原因は利き足である左脚は、押す力が強いので滞空時間も長くなるけど、逆脚はそうはいかない。動画で見ると左右差がある、ガタガタしてます。
これは、接地だけが原因ではなく、上体の使い方も原因です。
また、全体的に感じたのはストライドを伸ばそうという意識が強いのです。ストライドを伸ばしても楽に走れるのなら良いのですが、上体が間に合わないことも見受けられました。だからスピードが出てると綺麗でダイナミックなフォームだけど、ペースを落とすとそうは走れない。上体が追いつかない状態で接地するから、十分に押すこともできなく、また接地の音がかなり乱れていた。
あれもこれもでは、何も得ることは出来ないので前回は彼女に接地の音だけ意識して、左右バランスの良く、リズムが良い音にしましょうと伝えた。
そして、彼女に私の背後について、走ってもらうことにした。
私のフォームが綺麗なフォームではないけど、インターバルのスピードでも100キロマラソンのスピードでもピッチ数はだいたい180くらいと変わりません。
また、地面をしっかり押すイメージをもって走ってます。
少しは参考になる部分もあろうかと考えたのです。
また、サブスリーランナーですから、口で説明するより、自分の目で見て取り入れる力はあると思ったのです。
少し走ると接地の音がスムーズになってきたので、その音を記憶して、普段のジョグや練習でも意識してもらいました。
彼女は腕振りも並行して治したいと、言うのであることを別途取り入れてもらいました。
以上が前回の練習です。
そして土曜日の練習は神宮外苑でしましたが、混雑していたので、スピード練習は止めました。
こんな感じです。
まずは、ベンチに座っていろいろ話しました。それから2人で話しながらジョグをしました。前回の練習で体感したことを意識して練習したら、楽に速く走れたようです。
前のダイナミックなフォームが良いと言われたと話していましたが、自分自身、あのフォームでフルは走れない。効率的なフォームにしていきたいと話した。
ランニングフォームって、難しく考えるとどんどん難しくなってしまうけど、例えば効率的に走るにはどうしたら良いかとか考えたら難しいことではありません。
そして効率的な無駄のないフォームは美しいものです。
土曜日の練習後に撮影したのはこんな感じです。
多少ストライドは狭まりましたが、そのことから、余裕を持って体の真下で接地出来るようになり、地面をしっかり押せるようになりました。
ストライドを狭めたことで、左右の接地のバランスも良くなり、接地音が左右均等に近づいてきました。
ストライドが狭まったとはいえ、羨ましい限りのストライドです 笑
フォームの変化が一番分かりやすいのは正面からみたフォームです。
意識を変えれば、短期間にこれだけ変わるのです。
また、練習中に彼女に、登り坂苦手でしょうと聞いたら、自分より明らかに遅い人にも抜かれるくらい苦手と話した。
彼女には、なぜ私がそう思ったかを、腑に落ちるように伝えました。
納得してくれました。そして、前回と今回練習したことを身につければ苦手な登り坂が得意になると伝えた。
なんでそんなことが言えるかというと、私も同様に凄く苦手だったからです。
今はかなり改善され苦手意識はありません。
自分が苦労して悩んで、取得したことだから、他人事や一般論ではなく、自分ごととして伝えることが出来ます。
彼女から翌日メッセが届きました。
日曜日に山北・足柄峠に行ったようですが、昨日教わったことを意識して、山北を走ったら、先週より2分速く折り返しまで行けたようです。また少しだけ、きつく感じなくなったとのこと。
綺麗なフォームで走ることが目標ではなく、速く走るのが目標ですから、効果が見えると嬉しいでしょうね、
彼女は数年間不調から抜け出せず、悩んでいたので、脱却の足がかりになれたなら私も嬉しいです。
フォームを難しく考えると、どんどん難しくなってしまうけど、例えば効率的に無駄なく走るにはどうしたらよいかと考えれば、シンプルな答えが見えてくるような気がします。
骨格だとか、筋肉の働きとか、コーチ学とか学んだことはありません。でも、自分で悩み試行錯誤したことがあることなら伝えられます。
私自身
一般論や、それは治した方がいいよ。
で終わるコーチは嫌でした。
問題提起だけされても悩むだけです
そんなことから、
積極的にはランニングフォームについて、口は出しませんが、求められれば可能な限り、腑に落ちるように伝えようと努力してます。
3人のコーチが同じことを話した時に、伝え方は様々です。
まったく違うように聞こえることもあるでしょう。
また、私が話したこと3人が聞けば3人の受け取り方は違うかもしれません。
ですから、いかに伝えるか?は大事なのです。
そして意図したように伝わっているかを確認するのも大事なことです。
取り急ぎ、こちらに動画等掲載します。
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今回はここで練習しました。
ランナーが安全に快適に走るための環境作りに応援ください。